「旅の小舟」2022年
中村 菜都子 版画展
海をわたる Across the Sea 063 Factory 2024.11.23 (土) - 12.8 (日)
祖母の故郷・長崎県五島列島を訪れたことをきっかけに、長崎の歴史、潜伏キリシタンの物語、そして聖書から着想を得た制作をはじめます。自ら刷ったリノ版画や木版画をコラージュし、さらに金属板、螺鈿、卵殻、箔、糸などの素材を用いることでモノクロームの版画に挿し色としてのアクセントやユニークな質感を与えています。様々な素材や技法を合わせた独自性に富んだ作風の原点は、製紙会社に勤めていた父や手工芸を嗜んでいたという母との原体験にあると作家は語っています。また、学生時代に「金属工芸」と「グラフィックデザイン / イラストレーション」という性質の異なる創作課程を二つ専攻していたことも、作家のもつ自由なものづくりの思考や思想を形作る大きな要素といえるでしょう。 中村はこれまで、聖ルドビコ茨木、天正遣欧少年使節、セビリアの聖母、マリア観音など長崎の潜伏キリシタンの歴史をモチーフに制作を続けてきました。この度、お告げのマリア修道会の協力のもとキリシタンに大変ゆかりの深い旧出津救助院にて、本展に合わせて制作された新作と共に、中村が長崎・パリ・東京と旅をしながら制作してきた作品をご紹介いたします。ぜひ、この機会にご高覧ください。
展覧会詳細
会 期|2022年11月1日(火)- 2022年11月13日(日)
時 間|火~土 9:00 - 17:00 日曜 11:00 - 17:00 <最終受付16:30>
休 館|月曜
場 所|旧出津救助院
住 所|長崎県長崎市西出津町2696-1
入場料|大人400円/中高生250円/小学生以下200円(団体は50円引き)
※この度、旧出津救助院のご好意で展覧会を開催させて頂いております。
展覧会は非営利ですが、入場の際は旧出津救助院の入場料をお支払いの上ご入場ください。
主 催|個展 祈りの旅の友 有志
旧出津救助院HP |https://shitsu-kyujoin.com
作家HP |https://www.natsukonakamura.com
展覧会や展示に関するお問い合わせ |natzcoco@hotmail.com
旧出津救助院に関するお問い合わせ | https://shitsu-kyujoin.com
協 力|お告げのマリア修道会、フェルム・ド・外海、
公益財団法人 長崎バス観光開発振興基金、女子美術大学
プロフィール
中村 菜都子
東京生まれ。1986年~1991年京都、2002年~2008年ロンドン、2017年パリ在住。2018年五島列島福江島滞 在。祖母の故郷、長崎五島列島を訪れたことをきっかけに、長崎の歴史やキリスト教文化について興味を持つ。旅 を通して出会った様々な人物の数奇な運命を辿りながら、自分自身を知る旅をしている。
主な展覧会歴 |
2022 祈りの旅 | 旧出津救助院 (長崎)
2022 四月の庭 / エデンの園 | ギャラリー水巣 (新潟)
2021 版は物語る | 文房堂ギャラリー (東京)
2019 Travelers | MAHO KUBOTA GALLERY(東京)
2018 Contemplativa ー 観想する生活 | タンバリンギャラリー(東京)
2016 祈りの島 | HB Gallery (東京)
主な受賞歴 |
2019 令和元年度(第19回) 女子美制作・研究奨励賞 受賞
2016 平成29年度(第18回) 女子美パリ賞受賞女子美パリ賞 受賞
2015 第6回山本鼎版画大賞 入選
2014 第20回 鹿沼市立川上澄生美術館 木版画大賞 入選
経 歴 |
2005 ロンドン芸術大学 ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション卒業
1995 女子美術短期大学 造形学部 生活デザイン学科 金属工芸専攻 卒業
交通アクセス
◎バス
JR 長崎駅前から「板の浦(桜の里ターミナル経由)」行きに乗車
約1 時間15 分後、<出津文化村>で下車、徒歩で5-10 分
※直行は朝と夕方のみ。
<桜の里ターミナル>で「板の浦」行きに乗り換えることもできます。
◎車
JR 長崎駅周辺より国道202号線を北上し約50 分。
JR 佐世保駅周辺より国道202号線を南下し約1時間25 分。
旧出津救助院の駐車場は3 か所に分かれており、普通車が約45台程駐車可能です。
現在駐車スペースにあまり余裕がないため、満車の場合は、付近の駐車場をご利用ください。